IQOS(アイコス)の販売で有名なフィリップモリスジャパンから、加熱式タバコ「lil HYBRID(リルハイブリッド)」が2021年2月に全国で販売が開始されました。もう見かけたかたも多いのではないでしょうか?
従来の加熱式タバコとは一味違ったlil HYBRID(リルハイブリッド)の口コミ・評価や体に害はあるのかなど、初めての方にもわかりやすく紹介していきます。
lil HYBRID(リルハイブリッド)とは?
lil HYBRID(リルハイブリッド)には加熱式タバコで採用されている2つの方式が搭載されています。
「IQOS(アイコス)」と「プルームテック」を足したものをイメージするとわかりやすいでしょう。
加熱式タバコには約200℃以上で加熱する「アイコス 」などの高温加熱式と、約40℃以下で加熱する「プルーム・テック」シリーズの、大きく分けて2種類があります。
lil HYBRID(リルハイブリッド)の加熱温度は平均約160℃です。
中高温域となる温度による加熱に「プルーム・テック・プラス」シリーズで採用しているリキッドカートリッジもプラスした、新しい方式の加熱式タバコです。
lil HYBRID(リルハイブリッド)は「タバコスティック+リキッド」という二刀流で、加熱したタバコスティックの中を気化されたリキッドが通ってくる仕組みです。
味わいはアイコスほどたばこ感はなく、リキッドが使用されているので全体的にマイルドな味わいになります。
がっつりとたばこを味わいたい人には向いていませんが、たばこ特有のいがらっぽさなどはいらない、でも満足感は欲しいという人には最適なデバイスです。
満足感は高いけれどニオイもキツくなりがちな高温加熱式とニオイが気になりにくいけれど吸いごたえは控えめな低温加熱式のまさにいいとこ取りですね。
高機能なLEDディスプレイ搭載
さらには、本体に搭載のLED ディスプレイがバッテリーやリキッドの残量、残りの吸引回数を表示してくれるという優れものです。
メンテナンスが楽に
また、アイコスやグローなどのユーザーで、「掃除が面倒だ」と感じていた人には朗報です。lil HYBRID(リルハイブリッド)はメンテナンスフリーというのも大きな特徴なのです。
なぜメンテナンスフリーが実現できたのかというと、lil HYBRID(リルハイブリッド)の専用タバコスティックの両端にはフィルターがついていて、たばこ葉が外には出ない仕組みになっているからです。
※デバイス内部はメンテナンスフリーですが、リキッドを使用していることによりリキッド漏れが発生する場合があります。その際は専用の綿棒などでのクリーニングが必要です。
lil HYBRID(リルハイブリッド)は体に害がある?
lil HYBRID(リルハイブリッド)もまったくの無害というわけにはいきませんが、従来の「加熱式タバコ」と同様に、「紙巻きたばこ」と比べ、かなり有害物質は抑えられています。
そしてリルハイブリッドは、アイコスなどの高温加熱式タバコよりもおそらくは害が少ないと考えられます。
lil HYBRID(リルハイブリッド)|タールの量は?
喫煙者の多くが心配する「タール」の発生量は、公式に発表されていませんが、「アイコス」などに代表される他の高温加熱式タバコよりは少ないでしょう。
タバコの代表的な有害成分であるタールは500度以上で加熱すると発生し、加熱温度が高くなるにつれて発生する量が増えます。
アイコスの加熱温度が300∼350度、グローは240∼280度、プルーム・エスで200度なのに対し、リルハイブリッドは「160度」と低めの温度設定にされているため、高温加熱式デバイスに比べるとタールの量は抑えられていると推測できます。
焦げたタバコ葉を再加熱・再吸引することもない
さらに先ほども触れましたが、lil HYBRID(リルハイブリッド)は「たばこ葉がスティックの外に出ない」仕組みになっています。
このことで、デバイス内に残った燃えカスがいつまでも再加熱・再吸引されるという状況が起こらないというのも、他の加熱式タバコよりも害が少ないのではないかと考えられる理由です。
lil HYBRID(リルハイブリッド)|ニコチンの量は?
lil HYBRID(リルハイブリッド)はもともと韓国・KT&G製の加熱式タバコとして国内で発売されていたものです。
フィリップモリスジャパンとグローバルな協働に関する合意を結んだことで、lil HYBRID(リルハイブリッド)はフィリップモリスの新製品として販売されることになりました。
韓国で販売されている従来のリル製品に比べニコチン含有量は約40%ほど減少したと発表していますが、日本で発売開始したリルハイブリッドはニコチンの量も公式には公開されていません。
しかし韓国で発売されているリル製品で使用されているタバコスティック「fiit(フィット)」はニコチン量がおよそ0.3mgであると発表されています。
以下に代表的な紙たばこのニコチン含有量を並べてみました。
fiit(フィット) | メビウス1ミリ | メビウス10ミリ | マルボロ赤 |
0.3mg | 0.1mg | 0.8mg | 0.9mg |
仮にfiit(フィット)のニコチン含有量0.3mgから40%削減としたら約0.12mgほどでしょう。
メビウス1mgなど、軽めのタバコに含まれるニコチン量と同じくらいのイメージですね。
lil HYBRID(リルハイブリッド)|咳、皮膚炎、喉が痛くなる?
韓国・KT&G製のリル製品では鼻詰まり・喉の痛み・舌炎・アレルギー反応等の副作用が起きた事例が報告されています。
リルハイブリッド公式に以下の安全上の注意書きがあります。
安全上の注意事項
たばことニコチンについて
- リル ハイブリッド™専用たばこスティックには習慣性のあるニコチンが含まれています。
- リル ハイブリッド™やリルハイブリッド™専用たばこスティックにリスクがないわけではありません。たばこ関連の健康リスクを低減させる最良の方法は、たばこ製品とニコチン製品の使用をいずれもやめることです。
- ニコチン含有製品を使用すると、ユーザーによっては、腹痛、胸痛、息苦しさ、咳、呼吸困難、めまい、口・喉の渇き、歯肉炎、頭痛、倦怠感、鼻づまり、吐き気、口内炎、動悸、喉の炎症、嘔吐を引き起こす可能性があります。
- 心臓疾患またはその恐れがある方、糖尿病患者、てんかん患者や発作を起こしている方は、ニコチン含有製品を使用しないでください。
- 妊娠中または授乳中は、ニコチン含有製品を使用しないでください。妊娠中、授乳中、または妊娠の可能性がある場合は、たばこ製品とニコチン製品の使用をいずれもやめてください。
- 禁煙したり、リル ハイブリッド™やリル ハイブリッド™専用たばこスティック、その他のニコチン含有製品に切替えたりすると、一定の薬 (テオフィリン、クロザピン、ロピニロールなど)は、投薬量を調整しなければならない場合があります。
- ご自身の健康状態に照らして、リル ハイブリッド™やリル ハイブリッド™専用たばこスティックの使用の是非について疑問がある場合には、医療専門家にご相談ください
(引用:安全上の注意事項 | リル ハイブリッド【公式】)
リルハイブリッドに限らず、紙巻きタバコや加熱式タバコを始め、電子タバコや他のタバコ製品でも100%安全なものはありません。
個人差で副作用は起こり得ると言えますので、使用する際には十分に注意してください。
KT&G lil HYBRID(リルハイブリッド)の口コミ・評価
ネット上でのlil HYBRID(リルハイブリッド)購入者の口コミを集めてみました。
【良い評価】
- アイコスとくらべて独特の匂いが少ない
- リキッドを使用しているからか味がマイルドで美味しい
- 掃除から解放された!
- ディスプレイがあるからわかりやすい
- 喉のいがいがしない
【いまいちな評価】
- 吸いごたえが弱い
- 煙の量はそこまで多くはない
- タバコスティックとリキッド、両方買わないと吸えないからコスパが悪い
- 本体が大きいのが気になる…
lil HYBRID(リルハイブリッド)本体には非常にわかりやすいディスプレイが搭載されています。
バッテリー残量はもちろん、待機時間のカウントダウン、残りのパフ数(吸える数)やリキッド残量も表示してくれるのため、このディスプレイが気に入っているという多くのユーザーの声がありました。
また元々高温加熱式のデバイスを使用していたユーザーからは味わいがマイルドになり、喉のイガイガや吸いにくさがなくなったとの評価も多いようです。
一方、吸いごたえを重視する人からは物足りないという意見が多く、普段からアイコスやターレスプラス など爆炎系に慣れている方には少し不向きな印象でした。
タバコスティックとリキッドが別売りなのもマイナス評価に繋がっているようで、この点はリルハイブリッドの大きな弱点と言えます。
lil HYBRID(リルハイブリッド)まとめ
タバコスティックとリキッドが別売りという点に若干の不満が集まる結果になりました。プルームテックのように同梱にすればこの問題もクリアできるのですが、いまのところその予定はないようです。
なお、タバコスティックが500円、リキッドは60円で販売されているので、他のデバイスにくらべると数十円高くなってしまいます。
ですから、「たばこ代を抑えたい」という人にはlil HYBRID(リルハイブリッド)はやや不向きかもしれません。
一方で、
「加熱式タバコ独特の匂いが嫌い」
「面倒な掃除に手間をかけたくない」
「喫煙時の喉の刺激を少なくしたい」
という人にはlil HYBRID(リルハイブリッド)はおすすめできる製品です。気になった方は是非試してみてはいかがでしょうか。
VAPEのおすすめはParfum(パルファン)
電子タバコは最近注目されるようになり、アイコスなど電子タバコの中では有名かつ人気なものもあり、その商品の数も増えつつあります。
VAPE(電子タバコ)には色々種類があって、いざ電子タバコを吸おう!と考えても、種類が多すぎてどれを選べばいいのかわからないですよね?そこで今回おすすめしたいのが、Parfum(パルファン)という電子タバコです。
電子タバコは人によって使いにくかったり、「イマイチ」だと思う方もいるかもしれません。
ですがパルファンならそういった不満なく、ガツンと喉にくるキック感や爆煙がまるで本当のタバコのように楽しめます。
Parfumは、ニコチンやタールなどの有害な成分が全く含まれておらず、5種類の香りを楽しめる魅力的なアイテム。
さらに品質管理が徹底されており、厳しい検査の下で国内製造されています。そう考えると、パルファンは安心安全の電子タバコとして楽しむことができます。